国内の99.4%の農家では農薬・化学肥料を投入する収量拡大を目的とした慣行農法をベースとして野菜を栽培しています。
アイファームでは農薬や化学肥料を使わず、植物本来の生命力を最大限に引き出す工夫をして美味しい野菜作りを心がけています。 作物は生まれ故郷固有の風土で長い年月の間にDNAの中に組み込まれた自然な成長のプログラムを持っています。 それらの遺伝子が上手く働くようにしてあげる努力が欠かせません。
美味しさに影響の大きい外的要素は天候などいろいろありますが、露地栽培の場合、土が決め手となります。 植物は根から浸透圧で水の中に溶け込んだイオン化した養分を吸収します。 代表的な養分は窒素・リン酸・カリですが、これ以外にも多数の微量成分が必要です。 また、浸透圧で植物の根が吸収できる分子サイズのアミノ酸も美味しさに大きな影響を与えます。 こうした根の廻りの、土の上からでは見えない環境を如何に整えてあげるかが大切です。
農薬を使用するとそうした地下の見えない環境を維持している微生物が死滅してしまいます。 そして、環境が修復不能に破壊されいろいろな化学農薬や化学肥料をつぎ込まないと根の廻りの環境を維持出来なくなります。 単位面積当たりの収量を無理やり多くする方向に向かうと、消費者が様々なツケを払う羽目となります。 現代病と言われるアレルギー・アトピーなどもこうした量を追ってしまった為の代償と言えます。 大量生産大量消費、その為には少々の不都合には目をつぶっていこうという戦後の悪循環から抜け出せなくなっているのが現状ではないでしょうか?
収量を追わず微生物が土を豊かにしてくれる環境を育んであげるベースが無化学肥料である堆肥です。 アイファームでは量を追う生産とは決別して植物性(農場で出た植物残渣や近隣の山の落葉など)と動物性(鶏糞・山羊糞・牛糞・豚糞など)の完熟堆肥を使用して自然の力を最大限に利用して作物を作っています。